薬膳とは?
「薬膳」とは、中医学(中国伝統医学)をベースとした、食事療法を含む、食の組み立て方と調理法のことです。
※食事療法、と言い切らないのは、食事により病気を治す(治療する)ことだけではなく、日々の健康を維持することも、目的のひとつだからです。
薬膳は、中医学のベースとなる「陰陽五行説」や、「天人合一」といった考え方を、色濃く反映しています。
例えば、陰陽説とは、この宇宙のものは、すべて陰陽に分けられるという教えですが、薬膳では、食材は、大きく分けて、「体を温める食材」、「冷やす食材」に分けられます。これをつかって、体の温度を中庸に保つのがベストとされますが、これは、中医学の考え方がベースとなっているものです。
また、食材は五臓に影響を与えると考えられていますが、この五臓とは、五行説に基づき、身体にとって、特に大きな影響を及ぼす臓器を、5つに分類したものです。
このように、薬膳と、中医学は、切っても切り離せないものであり、薬膳を学ぶということは、中医学理論を学ぶということに等しい、といっても過言ではありません。
次回は、「陰陽説」についてお話ししていきたいと思います。
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